初めての「バングロ」竹繊維をJAPAN FUKUIから世界へ ~天然竹繊維の開繊糸(バングロ)を使った生地と商品の開発及び販路開拓事業

従来の「バンブー(竹)」と表記されている繊維のほとんどはレーヨンで、有害な化学物質を使用しています。バングロは天然の竹を開繊した繊維をそのまま使用しているので、化学薬品で溶解させたものとは異なり、環境に優しく、幅広い分野・業界から注目されています。

バングロって?

バングロ竹繊維

天然の竹を開繊し、繊維のみを細かく取り出し、竹繊維と他の繊維とを混紡した糸の総称です。中国四川省からベトナム、ラオス等の分布生息する、細かくて柔らかい慈竹を使用しています。

          

※糸・生地・生地サンプルは バングロショップ にて販売しております。

以下のバナーよりお入りください。

           

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竹(天然竹繊維)の良さ って?

竹は地球にやさしいサスティナブルな資源!!

海外で「マルチ・プロダクツ・プラント」などと呼ばれる竹は、優れた特性を持っており、あらゆる可能性を秘めた植物です。服を作る素材としても取り上げられ、サスティナブルな資源として、さまざまな業界から注目を集めています。

竹は生命力にあふれていて枯渇しない持続可能な植物!

竹は無性繁殖を繰り返し、毎年新竹を発生させるため、皆伐しない限り、植林しなくとも永久に生産できます。そして成長が非常に速く、1年で産業資源として利用が可能となります。(※樹木は利用するのに、たいてい10年以上を要します。)更に、竹からはバイオエタノールを作れることも明らかになっており、将来、技術が更に進歩すると、石油などの有限エネルギーの代替品にもなるのでは、と望視されております。 竹は地球温暖化を止める切り札になりえる存在です。

竹は抗菌性があり丈夫なので農薬は不要!環境負荷の低い植物です。

竹には抗菌性があります。昔はおにぎりやお寿司には笹の葉を巻き、棹をカットしたものを水筒として利用していたのですが、これは竹の特徴を生かした先人の知恵です。 現代では、竹の抗菌力を引き出して開発された、洗剤や虫よけスプレーなども販売されてきております。害虫に強い竹は農薬なしで勝手に育つ為、土壌への悪影響はなく、栽培するのに化学肥料や殺虫剤を必要とするコットンと比べても環境負荷の低い植物といえます。

天然の竹をそのまま使用しているバングロ生地(バンブーリネン)は環境にやさしいとされています。環境への影響が疑問視されているバンブーレーヨンとは?

竹を用いた生地には、バンブーリネンとバンブーレーヨンがあり、環境への影響が疑問視されているのは後者です。バンブーレーヨンは、原料となる竹を、いったん溶剤で溶かして化学物質と反応させ、糸状に形成して作る再生繊維です。一般的にはビスコース法という製造の仕方をとるのですが、その際に、溶剤として二硫化炭素が使われる点が引っ掛かるポイントです。 人体に障害を及ぼし、大気放出や廃水を介して、環境を汚染する可能性が大いにあります。 過去には、バンブーレーヨンの製品を「環境にやさしい」とうたって販売した企業に対し、FTC(アメリカ連保取引委員会)が罰金を科したという事がありましたが、理由は、バンブーレーヨンにはそのような生産背景があるからです。 また、バンブーレーヨンはバンブーリネンと同じく抗菌性があるとされていますが、 それも、製造時の残留化学物質による抗菌性なのか、竹本来の効能なのかどうかも明確になっていません。

竹を有効活用することで、 深刻化する「竹害」を防ぐ!

最近は、タケノコや竹材の需要の減少により、かつて管理されていた竹林も、利用されないまま放置されることが増えています。そうなると竹はどんどんと地下茎を伸ばし、周囲の森林内に侵入していきます。パワフルな竹は一気に大きくなり、竹よりも背の低い樹木は、日光を吸収できずに生存競争に敗れます。この負の連鎖が竹害です。放置竹林は希少な植物を枯死させ、生態系を乱す要因になるので、定期的に選択伐採を行うべきなのです。その竹を有効活用することにより、竹害を減らし防ぐことが期待できます。

苦労してできたバンブーリネンからは、天然繊維ならではの恩恵を受けられます。

竹は優秀な資源ですが、硬くて切るのが大変であり、内側が空洞なので輸送効率が悪いといった問題もあります。伐採や搬出は重労働で、人件費や機械代などのコストを計算すると、採算性がよくないということもあり、あまり製品として出回っていないのが現状です。更に、非常に短い竹繊維を紡績し糸にすることも技術的に難しく、天然の竹から開繊したバンブーリネンを作るには、労力がかかり、生地も割高になってしまいます。しかし、苦労してできたこだわりの生地からは、天然繊維ならではの恩恵が受けられ、以下のような4大効果が期待できます。

バングロ竹繊維の4大効果

1.疲れをとる、癒し効果!?

竹繊維は、免疫力低下や自律神経の乱れといった悪影響を及ぼす静電気を防止し、疲れをとる癒し効果があります。
さらに、帯電しにくいことで、ハウスダストやダニなどのアレルギー因子を引きつけません。

帯電列と帯電性試験結果(一般財団法人カケンテストセンター)

説明: 帯電列と帯電性試験結果

◆試験方法
・半減期:JIS L 1094 A法 半減期測定法
・摩擦帯電圧:JIS L 1094 B法 摩擦帯電圧測定法
・摩擦布:綿・毛
・試験室の温湿度:20℃×40%RH
・検査機関:一般財団法人カケンテストセンター

◆規格
・摩擦帯電圧3,000V以下、かつ半減期10秒以下
又は、
・摩擦帯電圧1,500V以下、かつ半減期30秒以下

2.カビやダニの繁殖を抑えます。

竹には抗菌性があるので、害虫を寄せつけず、農薬なしで勝手に育ちます。
昔はおにぎりやお寿司に竹や笹の葉を巻き、稈をカットしたものを水筒として利用していましたが、それは竹皮の持つ抗菌性を活用したものとなります。
また通気性に優れていることも、菌の増殖を抑える理由の一つです。

◎生地(竹50%、綿50%)での抗菌性試験結果

生地(竹50%、綿50%)での抗菌性試験結果

(社)繊維評価技術協議会の基準値である静菌活性値2.2以上をはるかに超える値で、強力な抗菌性があると認められた。また、洗濯10回後においてもその効果は 評価された。

※注意事項:天然の竹は表面に抗菌性が有る為、測定場所や竹繊維の比率が少ない生地の場合期待する数値が出ない場合があります。

3.脱臭効果があります

竹は"多孔質"という細かい穴(孔)の空いた構造になっており、この小さい穴が臭いとなる物質を吸収してくれます。そのため、竹繊維には、汗やタバコなどの嫌なにおいを吸収する脱臭効果があります。

◎生地(竹50%、綿50%)での消臭性結果

アンモニアガスの除去性能評価試験
イソ吉草酸ガスの除去性能評価試験
イネナールガスの除去性能評価試験
酢酸ガスの除去性能評価試験

減少率がいずれも基準値を大きく上回り、消臭効果を高く評価された。また、洗濯10回後においても評価された。

※注意事項:竹繊維の比率が少ない生地の場合期待する数値が出ない場合があります。

4.夏は涼しく、冬は暖かい。

竹繊維は、清涼感があり蒸れにくく、使い心地は爽やかなので、夏は涼しく、また、遠赤外線効果がシルクや綿より高いので、冬は暖かく、1年中、心地良く過ごせます。

◎生地(竹50%、綿50%)での遠赤外線放射特性

◎生地(竹50%、綿50%)での遠赤外線放射特性

遠赤外線分光放射率(FT-IR)が、綿100%以上上回り、体温下での暖かさは相当であった。
※注意事項:竹繊維の比率が少ない生地の場合期待する数値が出ない場合があります。

商品開発の例 地球に優しい天然の素材のため幅広い分野・業界から注目されています!

商品開発例

竹は他の植物と比べて非常に成長が早く、一年で伐採できるため、持続的に利用が可能です。資源豊富で価格が天候に左右されにくく、原料が安定的に確保できます。 また、農薬・肥料・殺虫剤が不要なので、環境負荷が少ないのが特徴です。

お知らせ

2020.12.24

バングロ生地を使ったマスクを開発

弊社の生地を使ってマスクを開発された

(株)カブト様の「至高のマスク」が福井新聞に掲載されました。

参考PDF :

2016.02.22

福井県恐竜ブランド「ジュラチック」の新衣装披露

キャラクターの衣装は、天然竹繊維の生地で作られました。

福井新聞にて取り上げられました。

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